ZenCash 最新版ホワイトペーパー:スーパーノードの導入 (近日中にリリース予定)
私たち Zen チームは、2018年終わりまでに スーパーノード を ZenCash ネットワークに統合するというプランを先日発表しました。スーパーノードの導入、および既存のセキュアノードネットワークの向上によって、Zen を単なる暗号通貨以上のプロジェクトへと発展させるための準備が進んでいます。
現在、ZenCash のセキュアノードシステムによって、ZenCash のブロックチェーンの非中央集権化が実現。セキュアノードシステム発足からわずか3ヶ月が経過した時点でノード数は 9000 を超え、すでにビットコインのノード数に匹敵しつつあります。しかし、これは序盤にすぎません!私たち Zen チームは、ネットワークのアップグレードや向上に関して、常に研究を怠りません。
スーパーノード:セキュアノードよりもはるかに強力なノードクラス
スーパーノードの具体的なタスクとしては、サイドチェーン上における複数サービスのホスティング、セキュアノードのアップタイムの追跡・計測、マイナーに対する支払いスケジュールの調整といった、ネットワークおよびシステム上の重要タスクを挙げることができます。
スーパーノードにより、ZenCash ネットワークの非中央集権化が加速され、ZenCash の通貨としての有用性のみならず、ネットワーク上において将来各種サービスを構築する上での基盤形成も実現されることとなります。
この結果、ZenCash ネットワークにおいて、ネットワーク、報酬分配、および技術という側面における以下のようなグレードアップが施されることになります。
ネットワークの改善
スーパーノードがもたらす主な機能は以下の2点です。
- ノードの追跡および支払いがオンチェーン上、すなわちプロトコル内に組み込まれるという点。外部のサーバークラスタを用いるという現在の方法が、大幅に変更されることになります。
- サイドチェーンの導入という点。これにより ZenCash システムは、純粋な暗号通貨システムから、無数のサービスが展開可能なプラットフォームへとアップグレードされます。
技術の改善
技術的な側面におけるアップグレードとしては、新たなスーパーノードクラス自体に備わっているものもあります(ZEN ステーク、計算、ストレージに関し、より高度な条件が導入されます)。また、今までオフチェーン上のサーバークラスタで実行されていたロジックが、スーパーノードネットワークで実行されるサイドチェーン上に移行され、これによって ZenCash ネットワーク上にて複数のプラットフォームをサポートすることが可能となります。さらに、ノード追跡システムの非中央集権化を挙げることができます。ここでは、ノードステータスがピアノードによって中継されると同時に、セキュアノードによるメッセージは全てコアプロトコルによって受信されることとなります。
報酬分配の改善
新たに形成されるスーパーノードネットワークは、報酬分配という側面から、次のような変化をもたらします。ノード運営者はブロック報酬の 20% を受け取ることになり、従来の 3.5% という割合から増加することになります。なお、この 20% 分はセキュアノードおよびスーパーノード間において均等に割り振られます。トレジャリーはブロック報酬の 10% を受け取り、今までの 8.5% から増加する形となります。マイナーのブロック報酬に関しては従来の 88% から 70% へと減少することとなります。
サイドチェーン
スーパーノードのノードクラスでは、サイドチェーンがサポートされ、これにより、ZenCash を単なる暗号通貨を超えたプラットフォームとするための準備が進むことになります。サイドチェーン上で様々な各種プラットフォームをサポートすることができるようになるのみならず、サイドチェーンを用いて第三者による技術を活用することが可能となります。こうした機能を実現する上で、スーパーノードには、セキュアノードよりも高度な以下の条件が課されることとなります。
- ステークとして 500 ZEN 以上を T アドレスに保持すること
- 複数の CPU コア
- 8 GB 以上の RAM
- 100 GB 以上のストレージ
- 1 日あたり 96% 以上のアップタイム
スーパーノードおよびセキュアノードのターゲット数としてはそれぞれ、2,000 ~ 2,500、および 20,000 ~ 25,000 を想定しています。スーパーノード運営者は、ノード構築後も上述の条件を維持する必要があり、その報酬として、セキュアノード運営者よりも多くの報酬を得ることになります。
新たなホワイトペーパーのリリース
Pier Stabilini (ソフトウェアエンジニア)、Rob Viglione (ZenCash 共同設立者・チーム統括) および Alberto Garoffolo (シニアソフトウェアアーキテクト) によって、今週中に新たなホワイトペーパーがリリースされます。
ここでは、セキュアノード、スーパーノード、およびサイドチェーンに関する詳しい解説ならびに、新たなシステム条件および報酬の支払い調整に関する説明が行われます。スーパーノードを搭載したシステムの実装は 2018 年の第 4 四半期を想定しており、第 3 四半期の終わりにはプロトタイプが完成予定です。
スーパーノードの告知に関しては、以下の動画をご覧ください。スーパーノードに限らず、ZenCash における最新動向に関しては 2 週間ごとに Youtube 上で行われるバイウィークリーアップデート (水曜日・日本時間午前 2 時) をお見逃しなく!
[youtube https://www.youtube.com/watch?v=sdQnBe9Ae0g?start=568]